2015年4月29日水曜日

まずはハンドル交換から。


みなさまごきげんよう♪

ふとっちょな少年ファットボーイ。


まずはハンドル交換からです。

写真は仮付けで様子見の図。

ここからさらに仕上げていきます。


ファットだからファットバーというのもひとつの図式かもしれませんが・・・・

今回は敢えて普通のインチバーで。


分解していきますが、現行車は大変・・・・

配線はハンドル中通しと延長加工が施されていましたが、長さを変えるのでぶった切り・・・


ライザーはFXSTC純正の2インチで少しセットバックしたものを。

これには造形的にもサイズ的にも意味があるのですが、ナセル装着の為です。


ライザーブッシュも交換しましたが、当然痛んでいました。

ハンドルがガクガクでもラバーマウントだからこんなものと言われれば、そう思ってしまいます。

今回は高さをおさえたハンドルなので、標準的なブッシュを選択しました。



ハンドルは少しプルバックしたこういうのを・・・・・

ガクガクも無くなったし腰を入れて押せるので取り回しも楽です。

ケーブル類も整列しておきますが、ここは今回は交換せず、取り回しで何とかしのぎます。

交換したばかりのケーブルを総交換では勿体無いですから・・・・・・

交換時期が来たら改めてやり直しましょう。



グリップはスイッチボックスのゴツさと車両の雰囲気から神戸グリップのロングワッフルを。


配線も結線し直して整理しておきます。

因みに配線中通しは必要ないので行いません。


雰囲気変わってきましたね。




いよいよナセルの取り付けです。


位置決めと加工から・・・・・

綺麗なラインのシートがついていますし、ナセルからタンク、リアまで綺麗に流したいですね。

ロードキング用のナセルを加工して装着します。


ライザーやハンドルもすべてナセル装着を見越しての選択ですが、


吉と出るか凶と出るか♪


ナセルに関してはまた後ほど・・・・・



それではみなさまごきげんよう♪








2015年4月27日月曜日

ファットボーイ。




みなさまごきげんよう!

さて本日は珍しく現行型の車両デス。

ツインカムエンジン、ソフテイルフレームのファットボーイロー。

アルファベットにするとFLSTFB・・・・・長っ!!!



さすがにインジェクションやコンピュターは無理ですが、外装系は大丈夫です。

今回はナセルを付けたいというご要望。

しかしキットの値段を調べてビックリ・・・・めちゃ高いんですね(汁

何とか安くナセル化を行ってみようと思います。


ついでにこのファットバーと言われる太いパイプで出来たエイプハンガーを交換します。


高年式なのにハンドルはガタガタですね。。

エイプハンガーなどの長いハンドルではソリッドマウント化を同時施工するものですが、

ラバーマウントのままのようです。

高いグリップ位置とガクガク動くハンドルで取り回しも大変です。。

あとは気になるところをお任せでお直しです。


ちりめん塗装かと思ったら・・・・


全面が錆びてるだけでした。

綺麗なバイクだけに、こういうところは直しておきたいですね。


大きなホーンカバーが付いていますが、スタイルが変わるので変更予定です。


折角ナセルをつけるので、ナセルからリアまでの流れを大事にしたいですね。


旧車やエボスポとはまた違った緊張感があります。

コウバチョッパーライトのフレーム溶接がほぼ終わりましたので、一旦こちらの車両にかかります。



それではみなさまごきげんよう♪





2015年4月25日土曜日

ワンスロートキャブカバー取り付け方法


みなさまごきげん麗しゅう。

昔から気に入った部品なんかは枕元に置いて寝たものですが。

いつまでたってもこの感覚は変わりませんね♪

すでに発送済みのユーザー様もおられますが・・・・・

枕元に置いて一週間は一緒に寝る派の人も居れば

即取り付けてエクスタシーを感じる派の人も居られるかと思います。

どちらにしても最終的には取り付け作業ですので・・・・・

本日はワンスロートキャブカバーの取り付け方法をご案内致します。


取り付けネジはそれぞれ個別にパッケージされていますので使用部位は間違い難いですが・・・

少しのポイントをおさえておくと装着がスムーズに進むかと思います。


キャブにサポートを装着するネジはこちらの3本です。


一本だけが特殊で、ナットが溶接されております。

そこにねじ込んであるのはキャブカバー取り付け用のネジです。


ここに使用致します。

こちらは試作品ですのでナットの高さがお届けする部品とは異なります。


ガスケットを使用してサポートをキャブに装着。


次に車両側への装着ですが、ナイロンワッシャーを使用し・・・・


金属ワッシャーは出幅の調整や表面の美観の為にご使用ください。

車両にキャブを取り付け後、キャブカバーを装着します。


キャブカバーの装着はこちらのカラーが付属したネジから取り付けます。


進行方向、前方です。


キャブカバーにネジを挿入し、カラーを取り付けてからキャブに固定します。


軽く固定しておいて、残る一方の穴位置を合わせてください。


穴位置が決まりましたら一番最初に出てきたネジで完全に固定。

本締めしていただき装着完了となります。


装着後にキャブを調整して作業完了デス!


因みに当方の4速スポーツスター(883)では、

MJ180・SJ48でミクスチャー2回転戻しでアイドリング~無負荷状態ではひとまず良好です。

点火はダイナS、排気はセパレート菅でラウドリーインナーにステンレスウール巻き、

低地で比較的温暖な気候です。


この辺りは排気システムの違いや排気量等で左右されてくるかと思いますが、

まずミクスチャー調整からメインの決定と必要であればスロージェット・・・・

という流れで決まっていくかと思います。


当方でもこれから走りこんで少しでも参考になるようなデータを蓄積していきたいと考えています。


いよいよ暖かくなってきて本格的にシーズン到来ですね。


みなさまご安全にごきげんよう♪






2015年4月24日金曜日

スポーツスター CVキャブ用ワンスロートキャブカバーキット


みなさまごきげんよう!


原型から鋳造、機械加工と困難の連続でありましたキャブサポートです。

組み合わされるのはアルミ削り出しのワンスロートキャブカバー。

小ぶりで美しいキャブカバーですが、ペラペラの鉄板サポートやブリーザーホースが姿を消し・・・

その造形がいっそう引き立ちますね。


キット内容は

ワンスロートキャブカバー

ブリーザー内蔵型鋳物キャブサポート

各固定ネジとカラー

ワッシャーはナイロンと金属製が入っています。

ブリーザーボルトとガスケットまで入って完全なフルキットです。

セットになるネジやカラーはわかりやすいように個別にパッケージングされています。


こういう親切かつ細かい面倒な仕事は、コウバ長ではなく皆がやってくれています・・・・・




展示しやすいようにお立ち台まで・・・・・

このアイドルアジャスターもクリック感がよくてお勧めです。

ステンレスをバネでテンションかけていますので、

ネジ部にスレッドコンパウンドを塗っておくとギリギリせずに使用感が維持できますよ♪


キャブカバー以外に露出するのは左側のブリーザーボルトのみ。


出幅はこれくらい。


コウバチョッパーに装着している試作品よりも断然綺麗になっていますね♪

細かい位置関係の調節が効いています。

何かひとつ欠けても部品が、そしてなにより素晴らしい仕事が死んでしまう。

長く生きる部品になってほしい。

それが開発に携わった皆の願いです。





ブリーザーは開放ではなくエンジンに吸わせますので車検もOK。

ブリーザーからの吹き返しが多い車両は・・・・・

ロッカーカバー内のアンブレラバルブを交換しておくとよろしいかと思います。


OEM品番 26856-89 JAMES製 アンブレラバルブシール

1個160円ほどで購入できます。




ナローな車体にも好く似合いますよ♪

セッティングデータは今のところアイドリング状態で大体の当たりをつけていますが、

後日実走を繰り返してレポートさせて頂きたいと思います。


当然ですがブレーキ操作の邪魔にもなりません♪


CVはマイルドと言われますが、ラフに扱えるので実は意外とワイルドです。

強制開閉の繊細なアクセルワークもたまらない愉しみですが、CVも中々のものですよ♪

このキャブにカッコ好いキャブカバーが付けられれば・・・・

乗って良しの眺めて好し。

ものづくりの魂ももれなくついてきます。


XLモデル CVキャブ用ワンスロートキャブカバーキット

写真の内容全部込みでお値段45000円です。



共同開発の大神戸共榮圏サイトからも購入可能ですが、

今回は当方で先行販売という形です。

お問い合わせはサイドメニュー内記載のE-mailアドレス

もしくはFacebookページのメッセージからお願い致します。

Facebook page RadJalopy




宜しくお願い致します。




2015年4月22日水曜日

スポーツスター CVキャブ用ワンスロートキャブカバーキット②



みなさまごきげんうるわしゅう。

自分自身が削った部品が形になる・・・・・

これはとてつもなく喜ばしいことであり、その部品は我が子のようなもの。

そしてそれが自分だけの力ではなく、多くの方々の協力によって成り立っているとなれば尚更です。


試作第1号が鋳造、機械加工を経て戻ってきました。

鋳造は複雑な形状故にひとつひとつ丹念に手込めで・・・・・

造形最優先の原型を見事に抜いて頂きました。

すばらしい技術・・・・それ以上に情熱と根性だと思います。


機械加工は黒田屋旋盤店。

角度を決めてブリーザーの穴を開けてくれているところですね。

細いキリで長距離を掘る。

鋳物なので基準点も掴みどころも無い。



鋳造も機械加工も、普通であれば形状を変更してくれと言われるところです。

しかし鋳物屋さん、黒田屋さん、そして大神戸河田氏は違う。

各々が各々の素晴らしい仕事を無駄せぬようにと強く心がけているんだなぁ。

だからこそ原型を作るだけの自分も皆を裏切るわけにはいかないですよね。




原型をもう一度やり直したいと申し出ました。

鋳造時の縮みが出ていることと、ヘッドへの取り付け穴のズレ。

キャブカバーをマウントする穴も台座のセンターに来ていない。

これでは納得出来ようがありません。

皆さんにはご迷惑をおかけしますが、これらを改善すべく試作品をベースにやり直しです。


ギリギリまで削いでいた穴の周辺は、縮みと加工の融通も考慮してやや大きく。

足の部分はよりシャープに。

ここは穴の部分が大きくなったことによってかえって足が細く見えるようになりました。


左が削り中の最新型で真ん中が最初の原型、右が試作第1号。


さらに削り込む。


キャブの開口部を縮み分拡大。

それに合わせて外周も大きくしたので全てリサイズです。

ファンネル部も全部削り直す。


開口部が大きくなりすぎると吸気抵抗になるので、縮みも考慮してギリギリの寸法に。


キャブカバーの台座も穴がセンターに来るように・・・・

機械加工済みの試作品を参考にして改めます。


そして最終形態へ・・・・

今度の原型は絶対大丈夫!


そしてまた面倒な加工へ・・・・


黒田屋さんをはじめ、みんな夜遅くまで頑張ってくれています。

しかしまだ製品によっては微妙なズレがあり・・・・・


何度かウチにも出向いて頂いて、エンジン側も測定して寸法を取り直します。

結果、あまにもガバガバの社外キャブサポートの穴径が問題であることがわかりました。

エンジンから穴位置をあたって、数ミリ穴を移動させたり・・・・


基準点を回転させたり・・・・

原型製作者の立場から加工方法を打ち合わせして・・・・・




見事に加工して頂けました。

鋳物なので形状が当然均一ではありませんが、穴位置が全て落ち着いた位置に。

とは言っても装着してしまえば全く見えない穴ばかりですが。


バイクに装着する作業も楽しみの一つですから、作業が気持ちイイほうが好いですよね♪



みんなの情熱とプライドで出来た部品・・・・


自分はそのピースの一つでしかありませんが、その一つであることが幸せです。


こうして、いとおしい部品たちが創られていくんですね。




次回はキット内容などの詳細をお知らせさせて頂きます!