2024年3月15日金曜日

思い込みは怖い。


みなさまごきげんよう( ´∀`)

いやー、春ですよ春!

まだ朝は氷点下の日もありますが、日中はポカポカ陽気で気持ち良いっす。

ようやくシーズン到来ですな。

さて、シーズン関係なく年がら年中走り回っている郵政車両の点検です。

昨年、都会の方からやってきたこちらの車両は95,000kmでやってきて

現在107,000kmを刻んでいます。

昨年来た時に整備記録を見ましたら95,000kmの間一度もエアクリーナーエレメント交換無し

プラグとチェーンは3回だけ交換、スプロケも一度も交換されておらず

クラッチも滑りまくりという恐るべきコンディションでした。

で、こちらで12,000km走る間に駆動系なんかは一新したのですが

いよいよエンジンに力がなく、というかエンジンかからないという事でお預かり。

まぁこのエンジン始動不能に関しては大抵カーボン噛みなんですね。

とりあえず圧縮を測ってみます。


400kPaなので基準値の半分以下(基準値は824kPa)で、すぐさま0kPaまで圧力低下。

絵に描いたような圧縮抜けというかカーボン噛みですね。

とりあえず圧縮を戻すべく処置しますが

このレベルだとプラグホールから直接エンジンコンディショナーを噴霧します。

大抵はこの作業の後エンジン始動して、

スロットルボディー側からもコンディショナー噴霧して煙モクモクしてあげれば

とりあえずはOKになります。


さて、コンディショナー注入後に廃液を吐き出させて圧縮チェック。

圧縮は無事に戻りましたが、、むしろ圧縮高ぇ(汁

↑本当はこの段階で気付かなきゃいけなかった


エンジンかけるとアイドリングは安定しているけど高回転が吹けない。

まるでレブリミッターがかかったかECUがフェイルセーフかけてるみたいな症状ですね。

この不自然な高回転のみ吹けないという症状を見て私は勘違いしました。

作業的にはDTC読み出しからのスロットルポジションセンサーリセット

燃料ポンプ交換。

そしてスロットルボディ洗浄、IACバルブ洗浄、IACバルブ初期学習

イグニッションコイル測定、ピックアップコイル測定

スロットルポジションセンサー、イグニッションコイル、ECUを実動車と入れ替えと

ひたすらセンサーや補機類を疑いまくりましたが全部不発。

と、なると残りはアレだ、ヘッド開けるしかない。


で、ヘッド剥ぐってみましたら排気ポートがカーボンでほぼ埋まってる(爆死


奥の方のポートは1/4ほどしか貫通してません。

バルブガイドすら見えない。

っつーか2ストかお前は!

いえね、この症状の場合2ストだと真っ先に排気系の詰まりを疑うんですよね。

大抵チャンバーの詰まりか排気ポートのカーボン積層なのでマフラー外してポート見る。

そもそも圧縮が高い時点で排気ポートの閉塞を疑うべきだったのですが

まさか4サイクルエンジンでここまで激しくカーボン積層しているとは思わなかったのと

インジェクション車ゆえに制御系やセンサーだろうと思い込んだのが間違いでした。

整備状況からして十分あり得る事なんですが、思い込みは怖いです。


もう洗浄液に浸けてどうのというレベルじゃないので

ポート研磨の如くひたすらカーボンを削り落として組み戻したら

高回転まで元気に吹けるようになりまして。

喜ばしいのですが原因究明までに費やした時間や部品交換に関してはご請求できるはずも無く

帳面上は激しく赤字を叩き出してしまいましたが

全ては自分の判断ミスのせいであり

授業料として見れば差し引きプラスかなと。

いやはや、普段手を入れさせてもらっている車両と違い

虐めに虐め抜ぬかれた車両っていうのは勉強になります。

まぁ普通は走行距離からして廃車という言葉がチラついてくるんですが

これでしばらくはまた配達業務に就けるわけで

1kmでも多く距離を刻んでみんなにお手紙を届けてくれれば嬉しいですね。


そんなただの点検のはずが全然話が進まねー状況で

まだ赤いバイクの点検が溜まっておりますが

お次はゼファーを挟みつつ全然ポンコツじゃないJA44の作業を進めていきたいと思います。

※3/16、3/17の2日間は所用により休業となります。

ではさらば!





2024年3月13日水曜日

2号機進捗。

 みなさまごきげんよう。

さてさて我が2号機、正直言うと非常にゆっくりペースで進んでおります。

まぁ納期があるわけでもどっかのShowに間に合わせるわけでもないので

手が空いている時とか、あるのか無いのかわからない定休日なんかにコツコツやっていまして

作業的にはまだまだ地味な下ごしらえ状態で劇的なものは無い。

だけれども1号機に2年もかけていた10年前とは違って

手探りまさぐりで無駄な事をせずに、正しい事を確実に進めていきたいと思います。


バイクを作るうえで重大な要素としてのタイヤ/ホイールのサイズですが

それらが決まればアクスル内部の構成部品を一通り組んでみて

チェーンラインも含めてフレーム幅をどこまで詰められるかを精査していきます。

特に私はアホなので寸法関係はしっかり決めとかなきゃイカンですよ。


キャリパーは1号機と同じAPロッキードのCP2696でパッドはメタリカの予定ですが

タイヤがタイヤなのでデイトナの金あたりでバランスを取るか?

この辺はフロントブレーキの出来でどれだけリアブレーキの負担を減らせるかにもよる。

もっとも、ガッツリ止めれるフロントブレーキにする予定は無くて補助的なものですが

少しだけでもフロントが使えれば、リアの耐フェード性に寄与するかと。

いくら強烈なブレーキを奢っても、タイヤが食わなきゃ意味無いので難しいところですね。


XL系で残念なのは車体右側にスプロケが来ちゃう事なんだよなぁ。

アイアンドラムや油圧ドラム入れたところでスッキリするのは左側。

シンプルを極めるにはアレですが、まぁそこはわかったうえでの4カムモーター。

右にスプロケが来ようが好きなんだからしょーがねーっす。


リアに対してフロントは19インチで1.60のDID鉄Hリム。

タイヤはAVONスピードマスター3.00で1号機と同じ。

と、言うか33ナロー組むとこのセットアップになる。

ALLSTATEで2.75-19が出てるんですけどね。

あんまり細いのもね、ゆっくりとはいえ峠道しか走らないので。


問題はこのリムが綺麗にリクロームできるかだなぁ。

1号機はパーカライズドだからサビの痘痕もきにならないんですが

今度は綺麗目なバイクにするからリムのコンディションは重要です。

リムと言えば10年前は普通に買えてたはずの15インチ40穴リムも

めっきり見かけなくなっちゃってて困ったもんです。


下ごしらえ作業は続いてネックへ。

ネックから元のフレームのパイプを丁寧に抜き取りまして。

それにしてもボロい首だな。。

これまた1号機と同じかよ!

という突っ込みが入りそうですが、ハイ同じですよっと。

鋳物という構造体で、尚且つ造形もボリューム感も丁度良い大好きなパーツです。

そもそもこのネックをわざわざエボスポに使ってるアホは多分私くらいだと思います。

だってこんな超めんどくさい事誰もしませんて。

私がお客様にもよく言う事なんですが、「誰もやってない事」って理由があるんですよね。

理由は2つで格好悪いからかクソ面倒くさいからか。

そもそも多くの人が「誰もやってない」って大好きな言葉だと思うんですが

大事なのは誰がやってるかとかじゃなくて

格好良いかどうかなワケです。

そりゃ格好良いものをパクってドヤ顔するのはどうかと思いますけども。

胸を張れないのは誰かと同じだからではなく、確固たる理由なく何となくやってるからで

私ぁたとえ誰かとカブろうが自分の信じる道を胸張って進みますよ。


んで、私のこの首は70年代の右側にVINナンバーを刻印する台座が設けられたヤツで

ただでさえ不細工なこの平面を、さらに不細工かつ乱暴に車体番号が削られていて

バイクの顔たる右側、今時の言い方であればA面がこんなボロボロでは話にならん。


と、いう事でネチネチと怨念込めて溶接肉盛りして形状を復元というか

反対側と同じように仕上げまして。

不要な造形もスムージングしていきます。

以前はこういう細かい事は後でイイヤという考えでしたが

こういう細かい事は部品単体のうちにやっておくほうが作業性も仕上がりも良いので

早る気持ちを抑えつつ砂鉄を大量生産しております。


そりゃ全体を占める面積とかいう面で後ろ側の補強なんかは後でやりますが。

もうしばらく、ネックの細かい造形作業を続けていきます。

具体的には一番好きな横面のフィンの高さを上げてシャープにしつつ

上側にもフィンを繋げていく予定。

今回はかなりモールディングするんですが、ある程度は鉄で作っておく作戦なんですな。

造形的に生き物のような躍動感、そして機械としての金属感。

どう説明してよいのかわからないんですが、そういうテイストにもっていきたい。

なぜに「いのち」と「機械」を絡め合わせたいという意識なのかは

うーん、機会があれば記述するかもしれません。


フレームの構成部品としてはリアのアクスルプレートも何とかしたいところ。

個人的にはこの三つ葉プレートがあんまり好きじゃないんですよね。

黒塗装ならまだしも、色を入れると形状が主張し過ぎてしまう。

まぁ何が嫌いとか言うと、それが好きな人からは嫌われるんですけれども

私は好きな理由そして嫌いな理由がハッキリしていれば

他人が何を好んで何を嫌おうが自由でいいじゃんと思うんですがね。

他人の嗜好ベースにその人を自分の中でどんな立ち位置にするか決めるなんて

価値基準や判断基準が狭すぎやしねーかと。


また話がズレていっていますが、アクスルプレート部分は

ソフテイルのコレをベースに改造していきます。

求めている形状に1番近いのと、強度的にもしっかりしているのが決め手ですね。

そりゃビッグツインのアクスルプレートも大好きな造形なのですが

あれは結構肉が薄いのでBUELLモーターの高トルクに耐えられるか不安なのと

エンジンがEVOですからテイスト的にちょっと違うんですよね。

だったらイチから作れや馬鹿野郎!ですと!?

いや、私は単なる改造屋であって創造者ではなく

そもそも何かを創造するような知識も経験もスキルも持ち合わせていないボンクラなので

手に入れたものや好きなものをもっと好きになれるように改造していきますよ。

私はビルダーでもアーティストでもなく、ただの改造屋。

2号機に関しては色々考えた事の答え合わせであり

この10年で自分が何を見て何を得てきたかの確認作業だと。

そう思っております。


ではの!










2024年3月11日月曜日

それはあれだ、どこの製?

 みなさまごきげんにゃお。

コウバ長です。

愛車のタイヤ交換をかましたのに全然皮剥き行けてませんで。

なんなら原付以外の単車に乗ってない私です。

でもでも、いよいよ3月になってスキー場も営業終了したので、、、

次の雨で塩カルが流れたら思いっきり走ろうと思いますです。


さて、思いっきり走るには良いのですが、キチンと止まれないのはBADです。

おぉ、ブレンボの4POTにマロッシの大径フローティングローター!

こりゃさぞかし止まるだろうと思いきや、、、

ブレーキ引きずりというかほぼブレーキかかっちゃって止まりすぎの刑。。


最初はピストンの戻り不良だろうと思い清掃で何とかなるかなと思いましたが。

分解してみると片側のピストンが全く出てきていませんで。


キャリパーの割で見てもローター1枚分くらいキャリパーが内に寄っちゃってます。

通常であればキャリパーサポートはシムで調整できるように余裕をもたせるのですが

このサポートは残念ながら逆方向に余裕が無いので

サポート側を切削しないとクリアランスが確保できません。


ので、サポートのキャリパーマウント部を強度を落とさないギリギリの寸法に切削。

本当を言うとあとコンマ5くらい詰めたかったのですが

そうなるとサポート両面を切削せねばならず。

一度製品として完成しちゃったものを追加工するのはコスト高なので

両面を加工しているとものすごく高額になってしまいます。


キャリパーピストンの動きは僅かに左右均等といきませんでしたが

引きずり無くスムーズに動くようになりましたのでこれでお許しください。

元のキャリパーよりピストンがデカくなり油圧レシオが変わっていますので

フィーリングが気に入らなければマスター交換ですね。

キャリパー交換ひとつでも細かい話ですが

センター出しは非常に重要な作業です。

今やラジアルマウントが当たり前でシムで調整なんてしない時代なんですが。

まぁ拘るお店はホイールのローター取り付け面を切削してセンターを出したりしています。

こういうのってスポーツバイクなんかでは当たり前の事なんですが

チョッパーも同じですので

ブレーキに限った事ではありませんがきちんとした設定は大変重要です。


リアブレーキはパッドが限界ギリギリ。

本当はハイギア組む予定だったのですが

ジレラの独特な構造に加えて、強烈な固着でハブが抜けず、、

私もプロとして(赤字出しながら)できる限り作業しましたが

もうハブを壊すしか道がないところまで頑張って、今回は作業見送りとなりました。

それにしてもプーラーが壊れるほどの固着って一体、、、


パッドは元と同じマロッシで。

何かアレですね、マロッシのパッケージってワクワク感があるというか

どことなく洒落てるのはイタリアンだからですかね?

いや、イタリア製だからという先入観がそうさせるのか?

でも実際ジレラとかいじってるとハブもグリメカ製だったりイタリーブランド品が盛り沢山で

いちいち「おお!」って思う私はミーハーですハイ。


ピストン清掃、パッドピン研磨してホイールも綺麗キレイして組み戻し。

ホイールはセンターナットじゃなくてM8ボルト5本締め。

締め付けトルクに非常に気を遣う設定ですな。

イタリアンって情熱的で陽気なイメージしかありませんが

こういうの見ていると実は結構繊細で真面目なのかなって思ったり。

まぁ物造りにおいて私はチェコとかオーストリアの考え方に共鳴するというか

尊敬の念を抱くんですけれどもね。

いろんな生産国の製品に触れてると色々考えさせられて面白いもんです。


ファイナルギアボックスを清掃してギアオイル交換して完了。

あ、オイルはおフランスのMOTULで申し訳ございません。

アジップにすりゃ良かったか(笑


何やかんやで日帰り作業のはずが大幅に時間食ってしまいつつ無事お渡しできました。

それにしてもこの車両、オーナーが不動状態からここまで仕上げたんですが

この度外装も綺麗に塗り直してもらって良い感じですね。

中身はレーシングクランクと今回断念したハイギア以外はマロッシフルチューン。

オーナーが弄りジャンキーな事もありますが

こういう情熱のこもった車両は私もやっぱ頑張っちゃいますね。

まぁわざわざウチに持って来てくれる人ってのは基本的に情熱ある人たちなので

つまり私は常に頑張らなきゃならないのですが

頑張らせて頂いている事に深く感謝しなければですね。

さて、3月というバイクにおけるハイシーズンを迎えた事で

陸運局は例年の如くダダ混み、入庫車両も増えてきますので

ご用事あります場合は早めのご予約よろしくお願い申し上げますってな

毎度の締めくくりでさらば!







2024年2月29日木曜日

最後のα-14。

みなさまごきげんよろしゅう。 


本日は87年式のGSX-R1100、所謂H型の90年代峠小僧的な未塗装カウル車。。

ってお前のマシンやないかーい!

という突っ込みは有り難く頂くとして、まぁ私の車両ですね。

自分のバイクの記事が続くとどうも遊んでばっかりな感を醸し出してしまいますが

お仕事はちゃんとしていますので、敢えて「お仕事はちゃんとしています」とは言いません。

そもそもお仕事をちゃんとしていないとバイクも弄れないワケで

私はイチ改造屋として自分でもしっかり弄ってしっかり走るというのがポリシーですので

一見遊んでいるだけに見えるかもしれないこれらの作業も広報活動の一環なので

最近SNSで頻発する妙に高圧的なアンチコメントはお控え頂きたくよろしくお願い致します。

あ、当ブログはそういう輩対策でコメント欄を閉じちゃってるんでした( ´ ▽ ` )

言うてもわざわざこんなアングラなブログを閲覧してくれている皆様は

私と同じ感覚の持ち主なのでそんな心配は要らないっていうのが実際ですが。


で、リフトアップして何をしているかと言いますとタイヤ交換です。

記録によると2022年の3月末に走行34,000kmでα-14に交換して

2024年の2月末の現在、走行35,744kmでお役御免。

つまりα-14は2年弱、1,744kmの命でした。

まぁまだ走れるっちゃ走れるんですがね。

私はボンクラライダーなのでタイヤに頼りっきりですから早めに交換しときましょうと。

そこでこの2月にダンロップからQ5Aという新しいタイヤがラインナップされまして。

なんと油冷初期型に対応したサイズもしっかりある。


Q5に対してオールラウンダーという事でAを追加したってな感じっぽく

レースにも走行会にも参加しない私にはこのタイヤがベストなんじゃないか?と。

お値段もα-14とほぼ変わらないので大いに悩みまして。


結局α-14を注文しました( ´∀`)

と、いうのもα-14はQ5Aと統合される形になるっぽく

18インチ は斬り捨て的にメーカー在庫消化次第販売終了というアナウンスがありまして。

だったらQ5Aはいつでも買えるわけだし最後のα-14をむしゃぶり尽くそうじゃないかと。

ライフに関してはタイヤを労る走り方で目指せ3,000km。


2年弱1,744km走ったリアタイヤ。

こうして新品と比べるとやっぱり減ってるんですなぁ。


フロントはサイドが終了気味。

真ん中は残ってるから普通に乗る分にはまだ使える状態。

まぁサーキットユース的には完全に終わってる感じで

こう思うとサーキットガチ勢はホントタイヤにお金かけてますよね。


ところで私はバイク輸送時やジャッキアップ時はフロントブレーキをロックさせますが

これまでは写真右のようなベルトでブレーキレバーを固定していました。

んが、デイトナさんから樹脂製のレバーロックツールが出ていて

ものは試しで購入してみましたが


ワンタッチでバチッとロックできて非常に使い勝手がよろしいです。

一見特殊なアイテムに見えますが

ガレージにバイクを置いておく際も

フロントブレーキをロックさせてリアタイヤに輪止めをかましておくと

地震による転倒も防げますので非常に良いアイテムだと思います。


そんなこんなでお昼休みを使ってサクッとタイヤ交換をかましまして


キャリパーも清掃して後は皮剥きですね。

雨で塩カルが流れてからジックリ皮剥いていきたいと思います。

まぁ3月に突入と同時に郵政点検で15台ほど前後タイヤ交換を強いられるのと

ご予約車両の関係や2号機製作もあるので

2月中にやるべき事は片付けとこうというノリで

大義名分を振りかざして愛車に手を入れましたよってな話ですが

今現在新規お預かりは4月〜となりますので

毎度同じ事を記述して恐縮ですが、早めのご予約をお願い致します。

ってなワケでさらば!






2024年2月28日水曜日

コンテンツを選ぶ生活。

 みなさまごきげんよう〜

寒かったり暖かかったりで肉体がぶっ壊れそうですが

寒さも暑さも旧いバイクには大敵。。


基本的にバイクは暑さにも寒さにも耐える強靭さを有していますが

それは元気に動いていてこそなんですね。

長期不動車は長いこと熱が入っていないせいで、黙って劣化が進みます。


例えばシート表皮、破れは無かったのですがビニールが硬化しているところに

気温が低い状態でケツ圧がかかると

ブリッと裂けてしまいました。


こうなるとアンコが傷む前に張り替えです。

張り替え業者さんに出しても良いのですが、自分で張り替えてみるとします。

シート表皮が販売されている車種は鉄ベース、樹脂ベース問わず

当方で張り替え可能ですのでご相談ください。


で、ハスラー50用は水冷、空冷ともに表皮が売っているんですが、、

隙間年式なせいか7型と8型は販売されておらず

アンコを少し加工してTS503つまり10型や11型の表皮を流用してみました。

まぁ違う年式のシート表皮を張ったにしては上出来ですな。

高品質な表皮で座り心地も良く、満足しています。

残念なのはSUZUKIのロゴやビニールの質感が失われてしまった事ですが

本来、レストアとなるとこういった細かい事に如何に拘るかは大事です。

ま、直しながら運行してる感もリアリティとして大事なので

方向性の問題ではあります。


そして、オフ車に多い樹脂製フェンダーの表面劣化。

紫外線を浴びて表面がボロボロと言うかポロポロ、、、

昔からこういうのはハンディトーチで炙れ!

とされていますが、トーチで炙るのは良くないです。

劣化した樹脂が含んだ汚れと共に溶解して


ムラムラの汚い仕上がりになってしまいます。

こんな状態になってしまったフェンダーは、炙るのではなく

まず#150くらいのペーパーで水研ぎして

劣化した表面をザクザク削り落としちゃってください。

そこからペーパーの番手を上げていって、最後にコンパウンドで磨けばよろしいですよ。


私はそんなにバキバキの仕上がりを目指していないのでこの程度で。

塗装の下地としてもここから足付けしてペイントすればバッチリです。

崩れ落ちそうなくらい劣化しているのであればUVレジン塗って磨く。

バーナーで炙るより断然綺麗ですし


パーツが変形したりも無いのでお勧めです。

巷にバラ撒かれている情報っていうのはですね

大事な事が隠されていたり

求める物が違ったり

そもそもが間違っていたり


情報化社会と言われて随分経ちますが

それでもまだまだ情報量はどんどん増えていて

情報を精査する能力はここ10年ほどでより求められているんじゃないかと。

情報やノウハウは鵜呑みにせず、よく咀嚼しないとですね。


油でギトギトしていたオイルタンク周りも綺麗にしてみました。

と、言うかココを掃除する為にリアフェンダーを取り外したりした際に

ボロいフェンダーが気になって修理したのですが。


ところで情報と言えば、兵庫県のど真ん中に移住してきて7年経ちました。

つまり、テレビが無い(見ないのではなくテレビそのものが無い)生活が7年です。

まぁたとえテレビが有っても見てる時間が無いんですが、、

都会っ子テレビっ子からは想像出来ないかもしれませんが

別にテレビから情報を得なくても必要な情報はきちんと流れてくる。

永野芽郁ちゃんがハーレーを買ったとかね。

まぁその永野芽郁ちゃんが誰なのかを知らないんですが(笑

ふた昔前であれば情報の坩堝だったスポーツ新聞の朝刊が

マジかよってくらいペラッペラになってるのを見ても

生きていくにあたって如何にコンテンツを選ぶかってのが大事な時代なんでしょうね。

笑いたければ笑えるものを観るのも良いけど

笑える事をすれば良いし

感動したければ感動するものを観るのも良いけど

感動する事をすれば良い。

できればどっちもやりたいですけどね。

限られた時間の中で何をするかってやっぱり重要だなと思う今日この頃ですよ。


ではさらば!


2024年2月23日金曜日

XLH83鉄仮面ThankYouSold.

みなさまごきげんよう^ ^

さてさてFOR SALEに向けて作業を続けておりました88XLH鉄仮面ですが 。

具体的なアナウンス前にSOLDとなりまして

こういうのはやはり縁というかタイミングというか

決まるものはスパッと決まってしまいますですね。


なのでプロモーション用に撮った写真もその役割を果たさないのですが

私の仕事の記録としてWeb上に残しておきたく、記事をしたためる事とします。


この時点ではリアは11.5インチのサスですが

リフレクターを常設した事でクリアランスが少ないのと

もう少しライドハイトを上げておくべく12.5インチに変更。

フロントも設定変更してバランスをとったので見た目や乗り味に大きな違いは無し。


毎度毎度ウチの改造は改造したっぽくなくてアレですが。

何をしたかより、どうなっているかが重要というスタンスはやっぱり変わらないです。

そして、手間を省けば得るものも省かれるというポリシーもやっぱり揺らぎません。


このヘッドライト下のパネルは元々鉄板を加工して製作していましたが

今回SUSで新たに作り直しました。


電装はオール引き直し。

4速スポーツ定番のステーターマグネットは対策済みで

レギュレーターは念の為新品に、ステーターも計測して発電、充電とも問題無し。


超久しぶりのエンジン始動も呆気なくこなし

メカノイズも殆ど無い静かなエンジンです。


現在、原動機載せ替え改造申請を出していますので

そちらが通り次第検査を受けて実走チェックと

最終的なセッティングを行なっていきます。

改造車にありがちな車検毎に対策するのではなく

このまんま車検が通るようにしてありますので

今後の維持も楽かと。


今回はというか今回も遠方納車ですので

車検取得後にみっちり走り込んで膿出ししつつ

セッティングもキメてストレス無く乗って頂けるように仕上げていきます。


それにしても

こういう特徴のあるオートバイは必然的に行くべき人のもとへ行くんだなと

改めて実感しました。

欲しいだけじゃ手に入らないものっていうんですかね。

色々な条件やタイミング、感性がバチッとハマった時に全てが決まるというか

縁っていうのは持ってる者同士が自ずと引き寄せるもんだなぁと。

遠く九州の地で元気に走り回ってもらえるよう

最終調整気合い入れて進めたいと思います。

ではさらば!

88XLH883鉄仮面
1988年式XLH883デラックス

外装ワンオフ製作
エルシノア純正タンク改・幅詰め絞り込みトンネル製作
モーションプロフューエルコックNEW
叩き出しボートテールシングルシートカウル
インナーフェンダー製作
シート製作
ショベル純正オイルタンク改
純正改フロントショートフェンダー
オールNEWペイント重防食下地仕様

モデルK用ナセル改
ヘッドライト下パネルSUS叩き出し製作
ベイツタイプ4.5インチヘッドライト改
ノガロレーシングセパレートハンドル
ナポレオンミラー
アマルタイプスロットルホルダー
大神戸2型縦溝グリップ
グリメカマスターシリンダー
ニッシンラジアルポンプ用ミラーホルダー
Buell用クラッチホルダー&レバー
NEWスロットルケーブル
NEWバーネットクラッチケーブル(Buell用)

ショベルFX用35mmフロントフォーク
2インチオーバーインナーチューブ
フォークOH
キャリパーOH
NEWキャリパーピストン
NEWキャリパーシール
NEWブリーダープラグ
NEWブレーキローター
NEWブレーキホース
NEWフォークブーツ
NEWアクスルシャフト

リア03以降純正4ポッドキャリパー
リアマスターシリンダーOH
NEWブレーキホース
高年式用スイングアーム換装
XL1200C12inchリアサスペンション

前後9キャストホイール(リペイント)
前後NEWタイヤダンロップGT601
NEWエアバルブ

当時物不明バックステップキット

フレームサンドブラスト処理
フレーム防錆処理
フレームパウダーコーティング
ウインカー埋め込み加工
ブラケット類スムージング
オイルタンク、シート取り付けブラケット追加
ハンドルストッパー加工
ステムベアリング、レース打ち替え


ラウンドエアクリナーNEW
CVキャブレターオーバーホール
EJミクスチャースクリューキット
マニホールド及びシール交換
キャブレターセッティング
NEW燃料ホース
2in1内寄せスラッシュカットエキゾースト
ステンレス製ハニカムインナーバッフル

ステーターマグネット脱落対策
ミッションエンドプレイ測定

ボルト・ナット類交換(エンジンマウント関連)

ダイナSイグニッションNEW
イグニッションコイルNEW
NEWブルーストリークプラグコード
NEWスパークプラグ
タマムラモータースNSG組み込み

ハーネスフル引き直し
NEWスイッチ類
モトガジェット超小型ウインカーリレー
小型LEDウインカーウインカー
SHORAIバッテリー
NEWスターターリレー
NEWレギュレーター
48mm機械式メーター
メーターパネル製作

NEWオイルホース
NEWプライマリーオイル
NEWエンジンオイル
NEWオイルフィルター
NEWブレーキフルード